In the Beginning
Library — Album

In the Beginning

Woody Shaw · 1965 · Muse

参加ミュージシャン

Woody Shaw
Joe Henderson
Herbie Hancock
Ron Carter
Paul Chambers
JC

ロン・カーターといえばマイルス・デイヴィスの黄金のカルテットの低音。だが自身は、その椅子に座る少し前、体調を崩したポール・チェンバースの代役としてハーフ・ノートで一晩だけ弾いたと振り返る。次に座を継ぐ男が、前任者の穴を一夜だけ埋めていた。小さな活字の中で二人は交わっていた。

Paul ChambersRon Carter

のちに世界一録音されたベーシストになるロン・カーターは、イーストマン音楽学校の学生だった頃、1950年式フォードを持っていた。ロチェスターでの公演後、駅までの足がなかったマイルス・デイヴィス、レッド・ガーランド、そしてポール・チェンバースを車に詰め込んで送り届けた。名手が、車を持つ学生だった夜の話。

Paul ChambersMiles DavisRed GarlandRon Carter

テナーの巨匠として知られるジョー・ヘンダーソン。だがベースのロン・カーターによれば、録音のたびに曲が2曲、10分ぶん足りず、その場で作曲を頼まれたという。「こっちはLPを作ってるんだ、頼むよジョー」。完成された作曲家という像とは裏腹に、セッションは毎回、足りない尺を仲間が埋めて成り立っていた。

Joe HendersonRon Carter

ブルーノート期、テナー2人の格付けは長くウェイン・ショーターが上とされた。だが同じ現場にいたドラマーのジョー・チェンバースは、こう振り返る——『ジョーとウェインは同格の才能だ。ただジョーのほうがソウルがあった』。過小評価されがちだったジョー・ヘンダーソンを、共演者は並べて見ていた。

Joe HendersonWayne ShorterJoe Chambers

ジョー・チェンバースは1965年から68年にかけて、Blue Noteの黄金期をドラムで支えた一人だった。『In the Beginning』『Mode for Joe』『Tender Moments』。それから半世紀余りを経た2021年の『Deciphering the Message』にも名前が続く。同じレーベルの遺産を今の耳で語り直す作品に、当のセッションを叩いた本人がまだ立ち会っている。

Joe Chambers

登場するNote

🎵

一方その頃(1965年前後)

A Love Supreme
E.S.P.
Four For Trane
Group Therapy
Inner Urge
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