
Library — Album
Straight Life
Freddie Hubbard · 1970 · CTI Records
参加ミュージシャン
フレディ・ハバード『Red Clay』(1970)の顔とも言えるベース・イントロ。実はあれを書いたのはハバードではなく、ベースのロン・カーターだった。フレディがパート譜を持ってこなかったため、カーターがその場で組み立てたという。『運よく、ちょうどいい音がちょうどいいタイミングでハマった』——曲の看板になった一節は、譜面の不備から出た即興だった。
CTI時代、フレディ・ハバードのきらびやかなトランペットの陰で、支えていたのはロン・カーターのベースだった。1970年の『Straight Life』もそのひとつ。ハバードは晩年、最後の伝言をこう遺した——『ロンに何度尻を救われたか本人に伝えられなくて残念だ』。花形が、目立たぬベーシストを命綱と認めた。
1976年『Breezin'』以前のジョージ・ベンソンは、ジャズの現場仕事人としてセッションをこなす生粋のギタリストだった(『Straight Life』(1970)などに参加)。ところが『Breezin'』は当時最も売れたジャズ作品となり、収録曲『This Masquerade』はグラミー最優秀レコード賞を獲得、ベンソンは一夜にして歌う人気シンガーへと転身した。