
Library — Album
Morning Sun
Alphonse Mouzon · 1981 · Pausa Records
参加ミュージシャン
1970年のCTI盤『Red Clay』は、プロデューサーに『ヒットを書け』と注文されて生まれた曲だった。フレディ・ハバードによれば、仲間のジャズマンたちは『おまえ、そんなダサいものを書いてるのか』と嘲笑したという。だが売れ線として注文された一曲は、のちに彼を代表する定番になった。当時けなした側が予期しなかった転倒だ。
『Pilgrimage』(2007)はブレッカーが世を去る年に吹き込んだ最後の作品で、ハービー・ハンコックがピアノで加わった。死を目前にした録音だが、ハンコックはこう残している——「あのレコードは生きている。100パーセント、いやそれ以上に、生きたマイケル・ブレッカーだ」。終わりの記録が、いちばん生を放っていた。
1960年代、フレディ・ハバードは舞台に立つたびに『リー・モーガンと比べてどうか』と値踏みされていた。本人いわく、その比較こそが自分を前進させ続けた原動力だったという。巨匠同士の余裕ある共存に見えた裏で、実際は絶えざる競争意識が支えていた。